火星への野望を宿した腕時計―人類が赤い惑星に到達するために、インパクトのある新型フォルティスがどのように貢献するのだろうか。
オーストリア宇宙フォーラムがイスラエル宇宙局の支援を受けて実施する「アマディ20」(AMADEE-20)ミッションは、火星移住計画の取り組みの一部だ。このミッションはイスラエルのネゲヴ砂漠で行われる。これは「アナログ」シミュレーションと呼ばれるが、アナログ宇宙飛行士がデジタルツールを使わないという意味ではなく、地球上の環境を使って他の場所の環境をシミュレートする実験という意味だ。この場合、ネゲヴ砂漠が火星の風景の代わりとなるということである。
また、このミッションにはデジタルではない「アナログ」要素があり、それを記念して作られたフォルティスの時計がある。44m径のチタン製のフォルティス アマディ20 クロノグラフは、ミッションで着用するために、多くのアナログ宇宙飛行士たちに支給される。この時計は宇宙飛行のために特別に設計されたもので、「MCB」(ミッションコントロールベゼル)と呼ばれる、カウントダウン式ベゼルの50分マーカーにある発光するルミナスポイントと三角形の目印を使って、10分間隔で時間を追跡することが可能だ。フォルティスによると、地球から火星への通信には約10分かかるため、理論的には火星の探検家や入植者は、このベゼルを使って地球との次の通信までの時間を把握することができる。さらに、12時位置には特大の30分計があり、ミッションで重要な作業のタイミングを計ることができる。もちろん、6時位置にはチームワークを高めるミッションパッチが貼られている。